【Python / Pillow】画像の輝度，シャープネス，コントラスト，彩度を変更する
Pythonの画像処理ライブラリであるPillowを用いて，画像の輝度，シャープネス，コントラスト，彩度を変更する方法について調べたので， こちらにメモを残しておきます．
画像の読み込み
from PIL import Image image_path = "./lotus-6605296_640.jpeg" image = Image.open(image_path)
今回はこのような画像を使用しています．
輝度を変更する
PIL.ImageEnhance.Brightnessクラスを使用することで輝度の変更が可能です．
手順としては，
- 変更したい画像を用いて，
PIL.ImageEnhance.Brightnessをインスタンス化する． PIL.ImageEnhance.Brightnessのenhanceメソッドを使用することで，画像の輝度を変更したものを出力する．その際に，どのように輝度を変更するかを表すfactorの値を入力する．factorの値が1より小さい場合は暗く，1より大きい場合は明るくすることができる．
以下実際のコードとなります．
from PIL import ImageEnhance factor = 0.5 enhancer = ImageEnhance.Brightness(image) result = enhancer.enhance(factor)
結果
このように画像の輝度を変えることができました．
今回はfactorの値を0.5にしたので，画像が元のものより暗くなっています．
次にfactorに1より大きい値を入力してみます．
factor = 1.5
enhancer = ImageEnhance.Brightness(image)
result = enhancer.enhance(factor)
結果
画像を明るくすることができました．
他のシャープネス，コントラスト，彩度の変更も，基本的には輝度の変更と同じ手順で，
それぞれ該当するクラスのインスタンスを作り，enhanceメソッドにどのように変更を施すかを表すfactorの値を渡すことで，画像の編集が可能です．
それぞれ簡単に使い方をみていきます．
画像のシャープネスを変更する
PIL.ImageEnhance.Sharpnessクラスを使用します．
以下はfactorの値を1より小さくして，輪郭をぼんやりさせた場合です．
factor = 0.1
enhancer = ImageEnhance.Sharpness(image)
result = enhancer.enhance(factor)
次に輪郭をくっきりさせてみます．
factor = 2.0
enhancer = ImageEnhance.Sharpness(image)
result = enhancer.enhance(factor)
画像のコントラストを変更する
PIL.ImageEnhance.Contrastを使用します．
以下はfactorの値を1以下にして，画像のコントラストを下げるコードです．
factor = 0.5
enhancer = ImageEnhance.Contrast(image)
result = enhancer.enhance(factor)
結果
次に画像のコントラストを上げてみます．
factor = 1.5
enhancer = ImageEnhance.Contrast(image)
result = enhancer.enhance(factor)
結果
画像の彩度を変更する
PIL.ImageEnhance.Colorを使用します．上記と同様の手順で変更可能です．
まず彩度を下げてみます．
factor = 0.5
enhancer = ImageEnhance.Color(image)
result = enhancer.enhance(factor)
結果
次に彩度を上げてみます．
factor = 1.5
enhancer = ImageEnhance.Color(image)
result = enhancer.enhance(factor)
結果
